「営業はきついって言うけどメーカー営業ってどうなの?」
営業はノルマもあり、体育会系な風土で精神的にもきつい。とはいいつつ割とホワイトなのがメーカー営業です。
しかしメーカーの営業でも仕事がきつい部分があります。メーカー営業一筋で営業歴9年の筆者が解説します。
メーカーを候補としてる皆さんの転職・就職活動の企業選びに参考になる意見です。
それではさっそく見ていきましょう。
メーカー営業はなぜきついのか?3つの理由を解説
- お客さんと長い付き合いをする為性格が合わないときつい
- 製品不具合がなかなか改善しない
- 多くの人と関わり社内の調整が多い
後述しますがメーカーはホワイト職場が多い。そんな中でもきついと言われる点を3つ挙げていきます。
転職活動中の方はぜひ「DODA」「リクルートエージェント」などのキヤリアコンサルタントの意見も聞いてみてください。
業界に詳しい人ならこの辺りの事情も良く知っています。
お客さんと長い付き合いをする為性格が合わないときつい
性格の合わないお客さんを長期間担当し続ける時もある。
お客さん1社と10年単位で付き合うことが多い
ルート営業や深耕開拓が多いのがメーカー。
ルート営業・・・すでに取引のあるお客さんに向けた営業活動。納期管理・アフターケア等。
深耕開拓・・・すでに取引のあるお客さんに向けた営業活動。未採用の製品への採用を狙った拡販活動。
メーカー(特に部品)は一度採用されると一定期間使われ続ける事が多い。
量産機種ではサブスクリプションの様に定期的に何十台と発注され続ける。
だから同じ客先と何十年と付き合うのか!
お客さんと性格が合わなくとも長期間担当しなければならない
性格が合わないお客さんを、長年にわたり担当し続けなければならない時もあります。
- 営業しに行くのがきつい
- 会話が減り売上予測がたてづらくなる
- お客さんから不信感を抱かれる
- 最悪の場合はライバル社へ切り替え
この悪循環は個人成績を下げる可能性、または会社の信用度を落とすリスクもある。
性格が合わない人と付き合っていくのはきつい。
製品不具合がなかなか改善しない
自社製品を持つと製品不具合が起き継続的なクレーム対応が必要
不具合の改善に時間がかかる
メーカーで使われる小さな部品の1つ1つは中小企業で作られている場合がほとんど。
メーカーは多くの中小企業へ部品の外注を依頼してます。
例えば、1つの部品の加工がうまくいかない不具合が発生。外注の加工業者では正しい加工が出来る様改善します。
筆者も半年以上納期が不安定となったことも。
メーカーは最後の砦である
メーカーがNOといえばNOなのです。
部品メーカーの納期が間に合わないとなれば、機械装置メーカーの納期も遅れ、装置を使うユーザーの設備投資の計画もずれていきます。
言い方悪いですが、販売代理店はメーカーのせいにできますが、メーカーには後ろがありません。
メーカーの営業は製品に責任をもち、覚悟をもって仕事を進めなければならない
多くの人と関わり社内の調整が多い
製品製造には多くの部署が関わるため社内調整が多い
関係部署が多岐にわたる
多くの関係部門と協力し仕事を進めるのがメーカー営業の特徴。
- 設計
- 開発部
- 品質管理部
- 品質保証部
- 製造部
- 生産管理部
- 営業企画
- 経理
会社により部門ごとの仕事の範囲はまちまちではあるが上記のように多くの部署が関わる。
クレームが起きれば製造・品質・設計、全部門をまたがり確認や調整をしなければならない。
関係部署の橋渡しはよくやります。
嫌われると仕事をお願いしづらくなる
他部署のキーマンである担当に嫌われるとそれ以降の仕事が非常にやりづらくなりきつい。
工場の人間も、他の営業所ふくめ、日々多くの営業から依頼を受けている。
そんな中、皆自分の案件を優先的に進めてもらおうと必死。
設計担当に嫌われると、ちょっとした質問も問い合わせに時間がかかり、お客さんに迷惑をかけることになる。
メーカー営業の仕事生命に関わるといっても過言じゃない!
退屈で地味な調整事が多いのでメーカー営業がつまらないと言われるのでしょうね。
こういった不安は「転職会議」の様な口コミで情報集めるのもおススメ。
または「DODA」「リクルートエージェント」などキヤリアコンサルに相談するとさらに深い情報を入手できます。
部品メーカー営業は実はホワイトな職場が多い?
部品メーカーの営業の職場は他の営業に比べてホワイトな職場が多いというのはあながち間違っていません。
他の営業と違いノルマの追及が少ない
ノルマで日に何百件のテレアポする不動産マンション投資の営業のような職種もありますね。
ただしメーカーの営業は以下の特徴がある。
既存顧客に対する深耕開拓・ルート営業が多い
量産機種へ採用され、自社の製品が継続的に購入され続けます。
そうすれば営業マンが無理やりテレアポや駆け回り受注をかき集める必要はなくなります。
製品のコストが安く良質なら勝手に売れていくメーカー営業のジレンマ
製品力が高い場合に、メーカーの営業マンは必要あるのか?という話もあります。
- コストが他社より圧倒的に安い
- ライバル社製品よりも能力が高い
営業マンからプレゼンされなくてもいいし、営業マンがダメダメでも自社製品は買われるのです。
お客さんから営業に対する追求が少なくなりますよね
営業としての働き方は緩いかもしれませんがメーカー営業はなかなかおもしろいですよ。
まとめ|メーカー営業がなぜきついのか?3つの理由を解説
一般的にホワイト企業が多いメーカ営業の仕事がきついと言われる理由を見てきました。
3つの理由を振返ってみてましょう。
- お客さんと長い付き合いをする為性格が合わないときつい
- 製品不具合がなかなか改善しない
- 多くの人と関わり社内の調整が多い
きついけど、基本はホワイトで、戦略立てて数字を挙げていく醍醐味も味わえるメーカー営業。
営業として物足りないと思われるかもしれませんが、メーカー営業はおもしろいです。
今回の記事が皆さんの転職・就職活動の参考になれば幸いです。
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