メーカー営業って他の営業と比べて楽なのかな?
メーカー営業は楽、ノルマが無くてゆるい!と、言われますが実態はどうなのか?
そんな疑問を解消する記事です。
部品メーカー営業歴9年。新規・ルート営業どちらも経験。
結論をひと言で言ってしまえば”ルート営業だから”。この記事でメーカー営業が楽な理由がわかります。
転職・就職活動中の人にはヒントになります。
それでは見ていきましょう。
部品メーカー営業とは?
部品メーカー営業とはどのような営業なのか?
モノの流れを見てみましょう。
部品メーカー営業は下のチップを製造するメーカーの営業です。
販売したチップは商社から完成品であるPCを作るメーカーへ。
そこから代理店のもとを通り、最終的に消費者に行き届く。
筆者の所属する部品メーカー営業の仕事内容は、商社・完成品メーカーと異なります。
特にメーカー営業と商社営業も違いも分かりにくいですよね。
こちらで記事にしましたので時間があればぜひ。
参考記事:メーカー営業・商社営業の違いを比較!現役営業マンがわかりやすくまとめ
では部品メーカー営業がどんな営業か理解した上で次に本題へ入りましょう。
部品メーカー営業の仕事が楽な5つの理由を見ていきます。
部品メーカー営業が楽な5つの理由
部品メーカー営業の仕事が楽だと言われる5つの理由は下のようになります。
- ルート営業が多い
- 定常的売り上げが作れる
- 製品品質で売れる事が多い
- 扱う商品が自社商品のみ
- 商社メインでの営業活動を展開している
まずは1つ目から見ていきましょう。
ルート営業が多い
既存顧客への営業周りがメインで新規開拓が少ない
定期発注をくれる既存のお客様への営業活動がメインになる場合が多いです。
ルート営業の営業マンは、なじみの仕入れ先メーカーの営業マンという存在です。
長い付き合いで会社と会社の信頼関係が出来上がっています。
人によってはメーカー営業の仕事は刺激が少ないと感じます。
つまり、ゼロから信頼関係を築くような、対人の関係構築のストレスが少ない。
関係性が出来るとお客さんとは仕事仲間のようになります
定常的売り上げが作れる
定期的に発注が流れてくる、量産部品の受注があり、定常的な売上が作れる
ノルマの数字を100%達成するため、お客さんに何度も通う営業活動をかける必要がありません。
数字に対する要求が薄れるのです。
月に何十台と定期的に流れる売上の仕組みを構築できるのが部品メーカーなのです。
なぜなら、メーカーでは使われる機械に採用される部品は多くの工程を経て決定します。
さらには、機械によっては部品を変える事をユーザーの承諾を得なければならないことも。
一朝一夕で他メーカーへ切り替える判断にはならない。
つまり、ノルマ到達のため、営業活動に欠ける労力が低くなる。
毎月一定の売り上げがあがるなんて、まるでサブスクリプションの様だね
製品品質で売れる事が多い
営業マンの良し悪しでは無く、製品の条件・品質で売れる
求めているスペックと全く違うけどあのA社よりB社の営業マンの方が仲いいからB社に決めよう。
とはなりませんよね。
なぜか説明します。
完成品の要求スペックを決定づけるのは部品のスペックです。
例えば、モーターなら。
製品に合うサイズか?回転数は?ACかDCかサーボモーターか?何kwか?過去の販売実績はあるか?…など。
要求スペック・条件が決まれば、自ずと部品を購入するメーカーは決まってくる。
つまり、営業の付加価値が無くてもお客さんの希望するスペックと合えば採用されます。
扱う商品が自社商品のみ
メーカー営業は自社商品のみを取り扱いますが商社は複数メーカーの商品を扱う。
メーカー営業は自社の商品だけを扱います。
それをただひたすらに極めていけば、営業としての価値は高めていけるわけです。
一方商社は幅広い商品を扱い、ケースに合わせて最適な提案をしていくのが付加価値。
つまり、メーカー営業は技術知識の習得を自社製品のみに一点集中できる。
商社は同じ商品でも何社もの商材を売り分けるんです
商社メインでの営業活動を展開している
現場での営業活動は商社に委託して、メーカー営業は必要なときのみ介在する。
これはメーカーが営業活動を代理店制度を敷いて実施している場合に言える事です。
販売代理店という言葉を聞いたことありますか?
例えば、三菱電機の販売代理店は日立の製品をゴリ押ししませんよね。
この三菱電機の販売代理店はいわばメーカー営業の代わりに営業活動をやってくれる存在。
つまり、販売代理店(=商社)がいれば、メーカー営業の活動範囲をしぼれます。
部品メーカー営業が楽な理由はイメージわきましたでしょうか?
ここで重要な事を伝えておかなければなりません。
それはメーカー営業でもきついことはあるという事。
当たり前ですがメーカーだから楽だなんていうほど、世の中そんな甘くないです。
おススメ記事:メーカー営業はなぜきついのか?3つの理由を解説【営業歴9年が語る】
きつい部分はどんな点か?知った上で進みたいですよね!
それでは次に部品メーカー営業に向いている人を見てみます。
部品メーカー営業に向いている人
部品メーカー営業に向いている人の特徴を3つ簡単に見ていきます。
- 自社のモノに愛着を持って働きたい
- 製品のオタクになり技術知識を活かして働きたい
- 営業はやりたいがブラック企業では働きたくないタイプ
激務な体育系系の営業とは違うってことかな。
シンプルに解説していきます。
愛着から生まれる”こだわり”はメーカー営業の素質。なぜなら製品品質を貪欲に改善していく考えに繋がってくるからです。
そして、小難しい技術知識も興味をもって勉強したいタイプにはメーカー営業がハマります。
部品メーカー営業はノルマ追及が比較的緩いので、営業の激務で消耗したくない人にもおススメ。
筆者は部品メーカーの営業はやりがいがあって面白いと思います。
事務所内でも「あいつは楽しそうに働くヤツだ」と言われています。笑
また、上のタイプにハマった人は、少なからず部品メーカー営業に向いています。
活躍できる土壌があるかもしれません。
メーカー営業への転職は部品メーカーがおススメ!
筆者は部品メーカーから部品メーカーへ転職しました。
福利厚生や仕事内容、人間関係はかなりよくなり、成功したと言えます。
想像してみてください。今よりストレスも少なく、かつ営業の面白みも味わえるワークライフを。
まずは転職エージェントに登録しコンサルタントへ話を聞いてみてはいかがでしょうか。
※登録無料は5分で完了します。
初めは複数エージェントへの登録。
最終的にはメインを1か所に絞った活動になってくると思います。
コンサルタントと連絡やり取りする時間も確保が難しくなってきますから、嫌でもそうなる。
筆者は最終的にはDODA一本に絞って活動をしました。
\5分で登録完了/
まずは行動を起こしていくところから。
まとめ|部品メーカー営業の仕事は楽?5つの理由を徹底解説【現役営業マンのホンネ】
記事を振り返りましょう。
- ルート営業が多い
- 定常的売り上げが作れる
- 製品品質で売れる事が多い
- 扱う商品が自社商品のみ
- 商社メインでの営業活動を展開している
お伝えしてきた通り、部品メーカーの仕事は楽だと言われます。
しかし、もちろんきついと感じる部分もあります。
ただ、生命保険の様なオフィスビルの入り口で待ち構えて新規顧客を見つけるようなスタイルとは異なります。
どのようなスタイルの営業が向いているか?転職前に突き詰めていくポイントはこれ。
入社後の良いイメージを持てるような会社選びに成功できるようやり抜きましょう。
記事は以上になります。
コメント