「ノルマは厳しくお客さんには怒られるし、楽しくない。」
「けど3年はやらないと転職が難しい。」
ハッキリいって営業はストレスが多く、辞めたい悩みは誰しもが持ったことがある。
ただし、一足飛びに営業職を辞めればいいという事では無いのも事実。
この記事では新卒営業マンが現状を客観的に見つめなおし、キャリアを改めて考え直す後押しをします。
筆者の紹介
新卒で一部上場企業入社。
営業歴9年、転職経験1回。
普段は20代前半の後輩社員に囲まれて働いている。
実際に営業職を辞めたい新卒社員って多そうですが本当に多いです。まずはそのことをちゃんと理解しましょう。
営業を辞めたい新卒はホントに多い
- 大卒で3年以内の離職率は30%
- 人手不足の部門は営業部という企業が多い
下記の事実にはデーターによる裏付けがあります。
大卒で3年以内の離職率は30%
厚生労働省の調査データです。大卒で3年以内の離職率は32.8%となっております。
言わずもがなですが、新卒の3人に1人は3年以内に退職する傾向にあると言えます。
参照データ:新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移(厚生労働省)
営業部は社員が辞めやすい部門
また下記の調査会社による調査では、人手不足の部門で営業部門が2位となっています。
参照データ:【人手不足の解消に向けた企業の意識調査】(帝国データバンク)2019年9月
(調査期間は2019年8月19日~31日 回答企業数は1万7社)
新卒社員は辞めやすい
営業は慢性的な人手不足
わたしは現在の会社に転職してきて3年目ですが、同期入社の新卒の営業は入社1年目で4人中2人が辞めました。
良くも悪くも、周囲の営業職の人々も辞めたいと思っている人、実際行動へ移す人が多いです。
営業を辞めたいと思う人はほんとに多いんですね!
1度自身の営業のキャリアの今後について冷静に考えてみてはどうでしょうか。
営業を辞めたい新卒は辞める事を冷静に考えよう。
営業を辞めるという事に真剣に向き合ってみましょう。
思考停止でただただ3年は続けようと思うことは少し問題です。
自分が心から好きなものに対しては「石の上にも3年」の精神で継続する努力を惜しみなくすればいいと思います。
日々、辛いことの多い営業の仕事は何十年続いていきます。いまの辞めたい状況が明日には改善されることは無いです。
動かなければ現状は変わらないです。辞めたいと思う気持ちと冷静に向き合ってみてはどうでしょうか。
それでは次に、新卒の営業がどんな理由で辞めたいと思うのか洗い出ししていきます。
新卒が営業を辞めたい7つの理由
- ノルマが達成できない
- 社内外からとにかく怒られる
- 世代の違うお客との会話が苦手
- 営業成績が上がらない
- 結果のみでしか評価されない
- 職場の人間関係が辛い
ノルマが達成できない
達成できないノルマに追いかけられて辛い。
課長から「今月数字大丈夫なんだろうな~?」と詰め寄られる毎日。
必死になって数字を上げたければお客に何回も頭を下げることもあります。「なんとか今月ご発注頂きたいんですが。」と言いながら。
達成しなければ、また上司から文句を言われる。そして、次月も同じように数字を追いかけて走り続ける。
ノルマ達成のため走り続ける日々はツラい。
社内外からとにかく怒られる
社内・お客さんから怒られまくる毎日でもう辞めたい。
営業系は体育会系な風土の会社が多い。
お客からは「見積回答まだー!?」詰め寄られ。工場や仕入れ先に聞いてみると「いま忙しいんだよなぁー。」と塩対応。
結局お客から「月末の返事?そんな待てねぇよ。」と怒られ。上司からは「フォローが甘い。」と説教。
営業は怒られながら各方面を調整し仕事を前に進める職業。
世代の違うお客との会話が苦手
話の合わない年の離れた相手とのコミュニケーションが取れずもう辞めたい。
新卒からすると祖父母くらいの年齢の人と仕事をする時が来ます。話は合わないし、向こうはこちらを子供の様に見てきます。
31歳のわたしですらそのように見られる。商談する機会があっても、トークの話題がいまいちかみ合わない。
普段もコミュ障気味ですが、年齢が離れすぎていてさらに難しくなる。
自社の商品に興味がない
自社商品や業界自体になじみが無く、興味もわかなくて辞めたい。
わたしもそうです。とくにメーカー営業ですと、20年そこそこの人生の中で見たことないし興味も無い何かを販売しなければならない。
愛着がわかず、気持ちが乗ってきませんよね。どうせ売るならせめて自分が興味を持てるものを、とは思います。
取り扱う商品に興味が無く仕事をしていてもつまらない。
営業成績が上がらない
結果を出すことが難しく評価されなくてもう辞めたい。
今までやったことが無い仕事で入社わずかの新卒が仕事を取ってくるなんて出来なくて当たり前。周りの営業は業界に10年、短くても数年は働いている人たちだらけ。
そんな中で新卒で数か月で仕事をバンバン取ってくる人はセンスがあるとしか言えません。
しかし経験が浅いとしても結果を求められるのが営業。自社の商品説明もまともに出来ない状態でも、ノルマは追及されます。
営業の新卒で結果を出すのは難しい。
結果のみでしか評価されない
結局は数字でしか評価されず、努力してきた過程は評価されない。
お客さんに通い詰めて、怒られながらも、必死に準備したプレゼン資料で商品の㏚をして、けど、買ってもらえなくて。ノルマいかずにまた怒られる。
会社のために全身全霊で頑張っているのにこの頑張りは評価されない。結局、数字がどうか?しかみられないのが営業の世界の常です。
どんなに継続して努力をしても、数字が無ければ評価も無い。
職場の人間関係が辛い
職場の人間関係が良くないのでもう辞めたい。
営業は体育会系の風土が強い。上司も同僚も体育会系の人が多い。
上司からパワハラに近い言葉でいろいろと言われる。営業事務の人等も、男性多めの企業で長年つとめているベテランはめちゃめちゃ気が強い。
営業の職場は気の強い人種が多くストレスを感じやすい
あなたが営業を辞めたい理由は何でしょうか?ここまで見てきてどれほど当てはまりましたでしょうか。
ここまでは辞めることに焦点をあてましたが、辞めるのをとどまったほうが良いパターンもありますので次に確認していきましょう。
辞める事を考え直したほうが良い場合もありますのでチェックしていきましょう。
営業を辞める事を考え直すべきタイプ
- 職場環境は良いけど辞めたい
- 辞めたい理由が明確じゃない
- 結果が出ず悩んでいる
- 激務過ぎて判断力が鈍っている
職場環境は良いけど辞めたい
毎回素晴らしい職場に出会えるわけではない。今の人間関係を大切にする事も考えよう。
仕事は結果が出ずに悩んでいる…、給与はあんまり高くないけど…、人間関係は良い。といった職場の人もいると思います。
今の職場を離れて次にたどり着いた先も良い人間関係の職場とは限りません。
職場環境を変える事には必ずリスクが伴う。
辞めたい理由が明確じゃない
なんとなく辞めたいと考えている人は考え直しましょう。
職場環境を変えるというのは人生をガラッと変える可能性のある意志決定。理由も明らかでないのに辞めようとしている人は考え直しましょう。
「なんか職場が合わないんだよなぁ」とか「会社があまり好きになれない」とか「活躍できなさそう」とか。
まずは自分と真剣に向き合って自分の考えを整理しよう。
経験不足で結果が出ず悩んでいる
1年未満で結果が出ず悩んでいて辞めたい人は考え直しましょう。
1年間も仕事を継続せず結果が当たり前に出るほど世の中の営業職の仕事は甘くないです。
だからすぐ結果が出なくても腐ったり、諦めたりしてはいけません。最低1年は継続してみてはどうでしょうか。慣れに加え、知識・経験も補われてくれば、仕事が回り出す時が来ます。
新卒ですぐに結果が出なくても当たり前。少しずつ知識・経験を積み上げていこう。
激務過ぎて判断力が鈍っている
冷静な思考が出来ない時期に大きな決断をするのは辞めましょう。
残業続き、新社会人としての生活にも慣れず疲れていつものように冷静な判断が出来ないかもしれません。
疲れすぎている人は普段しないような判断をしてしまう可能性があります。
激務続きで疲れている人は冷静な思考ができるように休みましょう。
新卒で仕事の結果が出なくても焦ることはないです。
続いては、次の行動を起こす前に自分の状況を見直す時間を作りましょう。
営業辞めたい新卒が次の行動を起こす前の事前準備
辞めたい理由が何か。なぜなぜ問答で自分の心の中を深堀りするのがおススメです。1~2時間まとまった時間を確保しゆっくりと自分の状況と考えを整理していきます。
紙とペンを用意し自分の考えを書き出してみてください。自分の状態を俯瞰して見れますし新たな発見があるかも。私は悩みがある時はノートに箇条書きで書きだします。
職場や仕事内容を変えずに解決できる悩みかどうかを考えてみましょう。職場環境を変えずに解決できるのなら、会社辞める等思い切った行動を起こさずに済みます。
キャリアや転職の専門家でなくてもOK。気の合う仲間・同僚・家族へ自分の状態を吐き出して見てはどうでしょうか。悩みを吐き出すと心が楽になり客観的に自らを見直すことができます。
自分の状況がわかってくれば次の取るべき行動もおのずと見えてくると思います。ここまでのプロセスでしっかりと自己分析もできていると思います。
自信を持って次の行動を取っていきましょう!
自己分析している時間もムダじゃないです。自分の人生に真剣に向き合っている証拠です。自信を持って進みましょう。
営業を辞めたい新卒が進む3つの選択肢
①営業からの異動
営業以外の部門に異動して環境と仕事内容を変える
部署異動は収入が途絶えるリスクが少ない。いきなり辞めるとそれこそ収入が無くなり、生活を継続できなくなる可能性があります。
可能であれば人事部や上司に異動の相談をしてみてはどうでしょうか。
②転職する
転職はキヤリアを好転させるチャンス。
「3年もたたずに転職か。」と思われるかもしれませんが明確な理由なく、本当に辛い環境で3年働き続けるのはしんどい。
わたしも転職をして職場環境と仕事内容が大きく変わりおもしろくなりました!
転職時には下記を使い活動を進めました。複数のエージェントに登録するのをおススメします。
③会社を退職する
会社を辞めてもいままで頑張った努力はムダにはならない。
環境を変えなければどうしようもなくまずいというレベルなら、潔く退職するのも手だと思います。体調不良をきたしている場合などです。
月並みですが年齢が若いというのはイコール選択肢が多いという事です。
31歳のわたしがいきなり会社をやめるのと、20代前半で辞めるのとでは色々と難しさも異なります。
まとめ|新卒が営業を辞めたい7つの理由
記事の内容の振り返りです。
新卒が営業を辞めたい7つの理由!失敗しないキヤリアの選び方
- ノルマが達成できない
- 社内外からとにかく怒られる
- 世代の違うお客との会話が苦手
- 営業成績が上がらない
- 結果のみでしか評価されない
- 職場の人間関係が辛い
- 職場環境は良いけど辞めたい
- 辞めたい理由が明確じゃない
- 結果が出ず悩んでいる
- 激務過ぎて判断力が鈍っている
- 営業からの異動
- 営業からの転職
- 会社を辞める
まずは簡単にやれることから行動する
精神的なハードルを下げ行動量を増やしていくけば、その結果、大きな行動もチャレンジできるようになります。
この記事が少しでもみなさんの悩みを解決するヒントになれば幸いです。そして、これを機に自分の環境を変える一歩を踏み出してみませんか?
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ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました。
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